渡航制限がだいぶ緩くなったとはいえ日本ーバリの直行便がないということが問題ないのか、はたまた日本人の気質によるのか、なかなかバリ島への日本人観光客が戻ってきていません。
バリの街中は、欧米人でそこそこの賑わいを見せているのですが、アジアの観光客は若干少なめです。
と、いうことで、なかなかブログに書くことがないので、思い出深い魚との出会いをいくつかシリーズ化してブログに残していこうと思います。
その第一回がなんともマニアックなこのハゼ。
オニツノハゼ 和名
Smith’s shrimpgoby 英名
こいつの存在を知ったのは、バリでダイビングのガイドを始めてからだいぶ時が経ってから。
Dive&Divesで以前働いていたD介氏のブログだったっけかな?詳細はもうだいぶ前のことなので忘れてしまいましたが、とにかくD介氏に連れて行ってもらったバリ島北部のとあるポイントで初対面を果たしたのですが、生息環境がとにかくドロドロで、水底に手をゆっくりついたとしても煙幕のように泥がフワフワーっと巻き上がるほど難しいポイントでした。
フィンで泥を巻き上げるなんてことしたら、魚を探すどころの騒ぎではなくなってしまうで、本当に上級者じゃないと連れていけないポイントです。
そんな劣悪環境のポイントで周りを見ればハゼだらけのゴビー天国。
生息数が一番多かったのが、リボンゴビー。3種類くらいが常時見られます。
そのゴビー天国の中でも、なかなか見つけられなくレアだったのがこのオニツノハゼ。

写真に撮ると地味なハゼですが、何千本もダイビングをしている僕からすると、その圧倒的な存在感と、レア度で夢中になってシャッターを切ってのを今でも鮮明に覚えています。
ただ・・・・、この写真を撮っている最中に、自分の上から泥の煙幕が降ってきまして、あっという間に視界がほぼ0になり、オニツノハゼが見えなくなってしまいました。
なんだこの煙幕は?って上を見上げると、D介氏が急いで逃げていくのが見えまして・・・。
D介氏の下手糞なフィンキックのおかげで、途中で撮影は中断となったというわけです・・・。
そんな思い出深いオニツノハゼ。
D介の逃げる姿は今でも瞼の裏に焼き付いております。
そんなことより、こいつにはまたいつか会いに行こうと思います。
それでは!