バリ島ダイビングショップ-パパスダイブセンター
Papas Dive Center
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マンボウをダイビングで狙うための基礎知識と知っておくこと

マンボウの仲間は現在5種類が確認されています。
分類学的には、マンボウはフグ目マンボウ科になり、大きく分けるとフグの仲間になります。さらに細かく分類するとマンボウ科には、マンボウ属、ヤリマンボウ属、クサビフグ属の3つの小さなグループがります。

  • マンボウ属・・・マンボウ(Mola mola) 、ウシマンボウ (Mola alexandrini) 、カクレマンボウ(Mola tecta)
  • ヤリマンボウ属・・・ヤリマンボウ (Masturus lanceolatus)
  • クサビフグ属・・・クサビフグ (Ranzania laevis)

それぞれの特徴は省きますが、バリ島で見られるマンボウはマンボウ属に属するウシマンボウ (Mola alexandrini)です。

マンボウ

先日、とある海外の研究グループがマンボウの個体識別を写真からするという試みをいたしました。マンボウの知られざる生態系の調査のためで、その研究に僕が撮ったマンボウの写真も使われました。
調査内容はこちらのウェブサイトで確認できます。

バリで見られるウシマンボウは、全長2mほどのものが多く3mになるものは稀です。

例外もありますが、マンボウが見られる時期は7月から10月の乾季の時期になります。
特に多くの目撃情報が現れるのは8月から9月にかけて。
この時期はヌサペニダの水温がかなり下がり、冷たい時には14,15度くらいまで下がることもあります。
マンボウは冷水域を好むと一般的に言われており、乾季のこの時期の水温の低下に合わせてダイバーがいる深度までマンボウが上がってくるようです。
ヌサペニダの水温はこんな感じです。(著者の肌感覚です)

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最低262626252523211616182326
最高292929282827262626262729

こちらがバリ島のダイビングマップなのですが、この中のペニダ島周辺をズームしてみてください。いくつかのダイビングサイトが出てくるのですが、マンボウポイントとしての主要ポイントはこの中のいくつかです。

  1. クリスタルベイ・・・マンボウポイントの中でも一番メジャーなサイトになります。ここは水面から流れの状況確認ができ、さらに、浅場からエントリーが可能ということで、初心者でも割と入りやすいため、多くのダイバーがこのサイトに集まります。ダイバーも多いため、マンボウシーズンには一番目撃情報が多いのですが、そのダイバーの多さと、マナー違反をするダイバーが多いため、マンボウがいたとしてもすぐに逃げてしまうことが多い。
  2. ブルーコーナー・・・流れが速いことが多いため、中級者以上で、なおかつドリフト経験があるダイバーのみエントリー可能。ダイバーが少ないためマンボウがいる際にはゆっくりとマンボウ撮影、鑑賞を楽しめます。
  3. ガマットベイ・・・クリスタルベイと同じで、水面から潮の流れを確認でき浅場からエントリー可能で、なおかつダイブサイト自体が狭いエリアのため移動距離も短く僕的には一番のお勧めサイト。ただ、流れる時にはかなり流れるため、やはり最低限のスキルと自身の安全管理をできるダイバー向けです。
  4. マンタポイント・・・マンタポイントの深場に行くとドロップオフがあり、その近辺でマンボウが出現します。おそらくマンボウポイントの中では一番簡単なのですが、透明度が上記3つのサイトに比べると落ちるため撮影には向いていません。

マンボウのサイトは悪条件が重なるとかなり厳しいサイトです。

  • 水温が冷たい
  • 流れが速い
  • 深い
  • 時に波が大きい(船酔いによる体調不良)

オープンウォーター取り立てのリゾートダイバーが軽い気持ちで挑戦できるサイトではありません。
多くの初心者はまずエントリー前に船酔いで体調不良を起こします。その防止のために、船に乗る最低30分前に酔い止めを飲みましょう。

「船に酔ったことないので大丈夫です」っていうダイバーに限って酔うことが多いです。船酔いをすると、その日のダイビングすべてが台無しになりますので、念には念を入れて酔い止めを服用しましょう。バリに来てから購入される方はコンビニで売っている「Antimo」という薬を調達してください。

それから、水温の冷たさ。ヌサペニダの水温は、冷たいといっても、水面から水底まで冷たいわけではありません。水面23度、水底16度、のようにかなりの幅があります。最低水温でいきますと、伊豆の冬とほぼ同じだと思ってください。ですので、最低5mmのウェットスーツが必要です。

パパスダイブでは5mmのウェット、フードベストのご用意がありますが、サイズと数に限りがありますので、レンタルの方は事前にお問い合わせください。

マンボウのサイトは流れが速く深い。ですので、最低でもしっかりと中世浮力が取れ、ドリフトダイブの経験があり、自分のことは自分でできる、セルフレスキュー能力が必要です。

そういったことがパーフェクトにできればマンボウ遭遇率はかなりあがります。

マンボウはストレスを与えなければ本当に至近距離までよることができます。下の写真は僕が2023年11月に撮影したマンボウです。マンボウまでの距離は1mくらいです。

中世浮力が取れずに水中でばたばたするとマンボウは嫌がって逃げていきます。その前に、マンボウをクリーニングするハタタテダイがいなくなります。

しっかりと中世浮力が取れて、マンボウ、それからクリーニングフィッシュにストレスを与えなければ長時間近距離で撮影可能です。

もし大人数の場合には、一定の距離を確保してください。

特に大人数の場合は、マンボウにストレスがかかりますので、一定の距離を保ちマンボウのクリーニングの邪魔をしないようにしてください。

  • マンボウを見つけた瞬間にマンボウめがけてダッシュ
  • マンボウの進行方向からのアプローチ
  • マンボウに触る
  • まぶしいほどの水中ライトで照らす
  • ガイドの位置を確認せずにマンボウに夢中になる

特に一番最初の「マンボウめがけてダッシュ」だけはしないように気を付けてください。マンボウはストレスに弱い魚です。

ヌサペニダでのファンダイビング詳細はこちら
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★ヌサペニダ

ファンダイビング3ダイブ $180

料金に含まれるもの:送迎、昼食、ドリンク、ガイド、ウェイト
別途:ヌサペニダ入島料Rp100,000現地支払い
オプショナル:機材レンタル一式 $20

★ヌサペニダ2日間6ダイブ $345
★ヌサペニダ3日間9ダイブ $515

料金に含まれるもの:送迎、昼食、ドリンク、ガイド、ウェイト
別途:ヌサペニダ入島料Rp100,000/1日 現地支払い
オプショナル:機材レンタル一式 $20

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